令和5年度 修業式

2024年3月25日 15時30分
1,2年生

 本日(3月25日)、登校した1,2年生と教職員全員が体育館に集まって、令和5年度の修業式が行われました。

 修業式では、まず最初に1,2年生の代表生徒から1年間の振り返りと来年度の抱負についての発表があり、続いて各学年の代表生徒に校長先生から修了証が手渡されました。先日、3年生を送り出して少し寂しくなった学校でしたが、これからの南中を受け継いだ1,2年生は、立派な態度で学年の節目となる修業式に臨んでいました。

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 修業式が終わって、最後の学活のため教室に戻ろうというときに、この3月末で役職定年を迎える校長先生に、2年生からサプライズがありました。歌やメッセージで校長先生にねぎらいと感謝の気持ちを伝え、花束の贈呈がありました。

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 校長先生もこれにはたいへん感激し、最後に一緒に記念写真を撮りました。2年生のみなさん、ありがとうございました。サプライズは大成功でした!

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 それぞれの教室で行われた最後の学活では、どこもクラスの仲間や先生との最後の時間を名残惜しそうに過ごしている様子が見られました。

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 正門南のソメイヨシノもついに開花が見られました!!

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 本日の修業式での、校長先生の式辞(全文)を御紹介します。


 1年生と2年生の代表者から素晴らしい発表がありました。1年間の学習や部活動についての反省、そして、来年度に向けた決意を力強く述べてくれました。ありがとうございました。
 そして、先ほど、各学年の代表の生徒に修了証を渡しました。これは、皆さんが、1年生、2年生で学ぶべきことをしっかり学習し、次の学年に進む資格ができた、ということです。何気なく次の学年に進むのではなく、階段を一つ一つ上がるようにして、一年一年、次のステップに進んでいっているのです。そのことの意味をまず受け止めてほしいと思います。
 さて、一年間の学習が終わり、次のステップに進む人生の大切な節目にいるみなさんにお話をしたいことが2つあります。先日の卒業式でもお話ししたことの繰り返しになりますが、
 一つ目は、「自分にはできないと諦めず、夢に向かって挑戦してほしい」ということです。そのためには決して失敗を恐れず、何事にもチャレンジする精神を持つことが大切です。令和5年一番の名言にタレントのイモトアヤコさんの『「やりたい、やってみたい」と「やってみた」では、天と地ほどの差があると思う』という言葉が選ばれています。
 興味はあっても、なかなか一歩を踏み出せずにいる人に対し、行動することの価値を述べた点が評価されたのだと思います。ジャーナリストの田原総一朗さんは「多くの人がみんな『やりたい、やってみたい』と思いながら、できない。『やってみた』のほうが格上なんです。『やりたい、やってみたい』っていうのは、憧れなんです。『憧れ』の先に『やってみる』がある」とコメントされています。みなさんには是非、夢をしっかり持って、その夢に向かってチャレンジしていってほしいと思います。
 二つ目は、「感謝の気持ちを持って生活してほしい」ということです。みなさんはこの一年間、体育大会や合唱コンクールなど様々な行事でクラスごとに団結しながら取り組み、素晴らしい思い出をつくってきました。本番当日までは、学級ごとに取り組み方が異なり、時にはクラスがバラバラで練習できなくなった時や、当日が近づくにつれ、みんなが少しずつやる気を出しクラスが団結してきたときなど、悲しかったり、嬉しかったり、いろいろな気持ちを経験してきたと思います。そして、当日には今までにないような力を出して、たとえ一番になれなくても今までの練習に満足感を覚えたのではないでしょうか。
 行事の最中に心に湧き出てきた友達への思いやり、終了後の、共に努力し感動を与えてくれた友だちや先生への感謝の気持ちは、学級の中でそれぞれプラスに働き合ったことと思います。
 友だちの欠点や努力不足を指摘するだけでは生まれなかった団結心は、お互いがそれぞれに感謝の気持ちを持つようになったときに生まれ、その時学級が強い絆で結ばれたことを皆さんは経験から学んできました。
 感謝と応援のある組織はよい結果を生み出すと言われています。今日で一年間共に過ごしてきたクラスは解散し、2週間後にはそれぞれ新しい仲間と新たなクラスをつくっていくことになります。この一年間で学んだことを生かし、新しい出会いの中で感謝し合い、共に高め合いながら生活してほしいと願っています。感謝の気持ちを持って生きることが、一人一人が楽しいと思えるクラスをつくる基盤、豊かな社会をつくる基盤になると思います。感謝の気持ちを大切に頑張っていきましょう。
 学校には学期という区切りがあります。学年の終わりから次の学年の始めにかけては、学校生活で最も大きな区切りです。この節目をきちんと乗り切って、新しい学年を迎えてほしいと思います。
 竹は、弾力のある植物ですが、もし、竹に節がなかったら、少しの雪や強い風にもすぐ折れてしまうでしょう。人間も同じことが言えます。節目節目にしっかり考えた人ほどしっかり成長するのです。今こそ、そのチャンスです。進級という節目を、丁寧に過ごして、自分の力で自分を成長させてください。
 私も人生の大きな大きな節目を迎えました。校長としての最後を皆さんと過ごせた幸せに感謝し、しっかりとした節をつくって、人生の第二ステージをスタートさせたいと思っています。
 南中魂を胸に、みなさん一人一人が、いっそう成長し活躍されることを祈り、令和5年度修業式の式辞とします。